昔のデッサンの技法

昔のデッサンの技法:トレース画法

昔から絵を描く人は、「如何に対象を正確にデッサンするか」という事に腐心して来ました。
その一つがグリッドを使って対象を写し取る方法です。

更に直接像をなぞるトレース画法も開発されました。
トレース画法の起源は、ローマ時代戦場へと発つ男の蠟燭に照らされて壁に映った影を忘れ形見として消し炭でなぞったことにあるとされています。

その後、11世紀には建物の節穴から入って来る光が外の景色を逆さに写すことを利用したトレース画法「カメラ(部屋)・オブスクラ(暗い)」が採られています。暗い部屋と言うラテン語です。

産業革命の頃は、光学が飛躍的に発達したこともあって、カメラ・オブスキュラ(フランス語)と言うカメラの原型に当たる機械を使ってデッサンが始まりました。フェルメールがカメラ・オブスキュラを使っていたと言うのは有名な話です。

以上

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

お知らせ

次の記事

美術館からのお知らせ